4月15日(火)
Febemから百二十一人が脱走する一日前の十一日、サンパウロ市西部ブタンタン女子刑務所内病院から、受刑者十人が脱走した。受刑者の一人は足に銃弾を受け負傷しており、病院で手当てを受けていた時、同受刑者のボーイフレンドがピストルを持って乱入。受刑者を抱いて逃走した。子供に母乳を与えていた残り九人も、子供を抱えたまま続いて脱走。三十分後に母親受刑者が一人再逮捕されただけで、残りは逃走中とのこと。
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サンパウロ州麻薬捜査課の捜査官二人が九日、コカイン五十キロ所持の疑いで逮捕された麻薬密売人の父から二十五万ドルを恐喝したとして起訴された。連邦警察は、取締官二人がサンパウロ市内のホテルで同父を脅しているところをビデオに撮っている。二人が車で移動するところは、衛星カメラを使って追跡した。同じ麻薬取締課の上司が二人を送検した。二人は逮捕時、金銭、麻薬とも持っていなかった。市警によれば、検察は証拠不十分の訴えを退けている。
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歴史的価値が高く、ダイヤモンドや宝石をはめ込み、推定評価額が十万レアル以上もする純金の王冠が消えた―。パウリスタ大通りに面したサンタ・カタリーナ病院に隣接する教会の礼拝堂で、王冠は地上三メートルの高さに設置された聖像の頭上から、三月二十三日午後三時半から四時の間になくなった。普段は複製が置かれていたが、本物が十一月二十九日に置かれて以降、複製に交換することが忘れられていたという。
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サンパウロ市の米国総領事館前で十二日、反戦デモの参加者約二千人が軍警と衝突し、軍警一人が負傷、デモ参加者二人が逮捕された。総領事館の職員が、サンパウロ市反イラク戦争委員会の米軍撤退要請書を受け取ったことを証明する書類にサインするのを拒否したため、混乱が発生した。