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東西南北

4月16日(水)

 十四日未明、リオ市で麻薬組織のテロ攻撃が再度あり、南部フラメンゴ海岸グローリア・ホテルが銃撃された。十五日には、北部ボンスセッソ区ブラジル通りで軍警が麻薬密売人らと撃ち合いとなり、軍警官一人が手を負傷している。今年に入ってから同市内各地の観光地で麻薬組織のテロが頻発している。動機は西部バングー複合刑務所の規則が厳しくなったことへの抗議だという。
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 サンパウロ市のバス会社三十二社が十一億七千七百万レアルの年金掛け金を社会保険院(INSS)に払っていない。同院は未払いの動機と早期回収方法を調査する。バス会社は職員の支払明細から掛け金を差し引いておきながら同院に納付せず、資金繰りに回していた容疑をかけられている。
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 十四歳、二十二歳の女性二人が十日夜、サンパウロ市サコマン区で男四人組に誘拐され、三日後の十三日夜解放された。犯人は二人にさるぐつわをはめ、手足を縛り、連れ去った。二人は三日間、縛られたままで食べ物も与えられず、殴る、けるなどの暴行を受けた。一人は顔にたばこの火を押し付けられた。犯人らは女性の父親に二万五千レアル要求したが、指定場所に現れなかった。その理由、犯行の動機、二人を解放した理由などすべてなぞ。
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 全国で一日に十五人の子どもが下水設備の不備に起因する病気で亡くなっている。特にファヴェーラと田舎では下水網が不十分で、約八千六百九十万人が下水設備を使用していない。一歳未満の乳児が入院する主な原因は下痢という。一歳未満の乳児死亡率は九〇年代初めの四・八%から三%に下がったが、まだ高いと保健省はみなす。衛生分野に一レアル投資すれば医療分野で四レアル節約できるとNGOは試算する。