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東洋街改修披露 市長が出席=花まつり相乗効果

4月16日(水)

 第三十七回リベルダーデ花まつりが十二日まで、サンパウロ市リベルダーデ広場で開かれた。釈迦の生誕を祝う仏教行事、花まつり。最終日の十二日には同広場で潅仏法要が営まれた。またこの日はリベルダーデ広場とガルボン・ブエノ街の改修工事終了を祝う式典もあわせて実施された。式典にはマルタ・スプリシー市長も出席し、訪れた人たちが週末のリベルダーデ広場を埋めた。
 釈迦の生誕を祝う仏教行事、花祭り。現在はネパール領となった昔のインドで釈迦が誕生してから、今年で二千六百二十七年と言われる。リベルダーデ花まつりは今年で三十七回目。ブラジル仏教連合会、釈尊讃仰会、ブラジル仏教婦人連盟とリベルダーデ商工会(ACAL)により開催された。
 この日はマルタ市長、赤阪清隆サンパウロ総領事をはじめ、サンパウロ市関係者や日系議員、日系団体の代表者など、多くの来賓が会場を訪れた。釈尊讃仰会の安田泰弘会長が開会のあいさつ。続いて池崎博文リベルダーデ商工会長は「日本の伝統がこうして続いて行くことをうれしく思います」と述べ、関係者の協力を謝した。
 来賓のあいさつに続き、潅仏法要。浦部玄ブラジル仏連会長が導師を務める。法要の後、浦部会長は「二千六百二十七年の古を偲び、平和と人類の幸福を祈ります」とあいさつ。ブラジル仏教婦人連盟、エスペランサ婦人会と子供達によるコーラスの中、来賓が釈迦像に甘茶をそそぎ、手を合わせた。
 一同は場所を移し、広場内に用意された会場でリベルダーデ広場の改修工事終了の式典が催された。
 この工事は、サンパウロ市のセントロ再開発計画の一環として昨年から進められてきたもの。広場の改修をはじめ、大阪橋までのガルボン・ブエノ街の歩道整備、リベルダーデ通りからコンセリェイロ・フルタード街にかかる四本の陸橋の塗り替えなどが実施された。工事費用は約五十万レアル。今後は区内のアスファルト整備などを行う予定だという。
 会場では来賓によるテープカット。マルタ市長は「本日工事終了の式典を開くに当たり、協力してくれた日系社会のみなさんに感謝したい」と述べた。花まつりの稚児から市長に花束が渡される。その後、来賓を先頭にガルボンブエノ街を大鳥居まで歩いた。「鳥居の改修が終わったら、また来ます」、マルタ市長はそう語り、車に乗って大鳥居を抜けていった。
 広場では白象のお練りが始まった。背に釈迦像を乗せた白象が僧侶と稚児らに先導され、ガルボン・ブエノ街からリベルダーデ商工会会館まで東洋街を練り歩いた。