4月16日(水)
「スープには経験を必要とするが、肉を焼くには天才を必要とする」と喝破したのは『美味礼讚』のブリア・サバランだったか。
十二日に行われた『こどものその』での牛の丸焼きパーティーには、プロのシュラスコ職人が二百キロの牛二頭に豚二頭を六時間かけて焼き上げた。
あぶらの弾ける音と炭に焼かれた肉汁の匂いに誘われるがごとく会場に集まった人の数、約三百。開始後一時間半で一頭がその骨をさらし、午後三時にはほとんどの肉がなくなった。
一人が食べられる肉の量は・・・はて計算が合わないが、ブラジル人には牛のように、二番目、三番目の胃があるに違いない。 (剛)