ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

ジルセウ官房長官 国税の年内州交付に難色=野党知事が対抗案=税制改革に代償求める=試練の全国州知事会議

4月17日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】税制改革の中でPSDB所属の八州知事が小切手税や燃料税など連邦税の地方自治体への交付を州知事会議の席上でルーラ大統領に求めるとしたことでジルセウ官房長官は十五日、財務調整のため今年中の交付はできないと表明した。大統領が一連の改革で知事らの協力を求めるという州知事会議を控え、州の財政問題を抱える野党知事らが強硬姿勢を示し、会議の成り行きが注目されている。

 大統領が一連の改革で協力を要請するため十六日、グランジャ・トルトで開催する全国州知事会議に先立ちPSDBの知事八人は、連邦税の地方自治体交付の他に広範囲でなおかつ深く立ち入った野心的内容の税制改革を要求することで認識が一致した。
 小切手税の年内交付や燃料税の連邦徴収分から二五%を地方へ交付する暫定令の即時公布などを要求し、PSDBと連立野党が有する下院の二百議席を改革案の可決に向け引き換えとすることも打ち合わせた。  訪米中の財務相に代わりジルセウ官房長官は、新政権は財政ひっ迫状態で引き継ぎ、健全な政治活動には健全な財政状況が必要とし、PSDB所属知事らが大統領に要求する事項の今年中の受理は不可能だとネーヴェス・ミナス州知事に返答した。しかし要求の線での努力は約束するとした。
 前回の全国州知事会議は大統領の思惑通りに運んだが、今回の会議は年金改革や税制改革で政府与党の協力要請の代償として、野党知事らが盛沢山の要求事項を携え蜜月時代の終焉到来とささやかれている。
 これまで大統領のカリスマ性で州知事らを説得したが、今回の会議は野獣と猛獣の集まりと評し、どっちが食い食われるかの会議になると野党知事はみている。各地域の利害と連邦政府の財政政策が、一連の改革で衝突するから大統領がいかに裁くかは見ものだ。
 流通税(ICMS)の単一化では生産地徴収と消費地徴収で同一党内でも、豊かな州と貧しい州は利害が対立する。そのうえ健全財政が旗印の連邦政府が、割り込むので連邦と州の葛藤は複雑になりそうだ。
 PSDB所属の八知事の中でも豊かなサンパウロ州とミナス州の二知事が、大統領や官房長官、財務相と対決をすることになりそうだ。官房長官の交付金拒否発言から、税制改革ではなく税金の没収だとする論争になりかねないと危惧されている。
 いっぽう、大統領は州知事会議議案のひとつに、定年公務員の年金から社会保障負担金の一部を州負担とすることを提案する構えだ。この議案は国会の与野党から激しい抵抗が予想されることで、税制改革で財務省原案を飲めば、定年公務員年金からの負担金徴収を引っ込めるという代替案を用意しているようだ。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button