4月17日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】リオデジャネイロ州財務局のシウベイリニャ元次官と元監督官七人が十五日、スイス銀行への三千三百四十万ドルにのぼる不正送金容疑で身柄を拘束された。
元監督官カルロス・P・ラモス容疑者の前妻が、証人喚問で海外口座のあることを認め証拠を提示したことで立件に至った。同前妻の証言によれば、前夫はスミス・クライン製薬会社から三百万ドルをゆすり取り同僚のゴンサウベス容疑者と山分けにして、ロナウド選手の法定代理人を通じて海外へ送金したという。
同人と子供らはリンチを恐れ、自宅を後に連邦警察の保護のもとで隠れ家へ避難した。また連警捜査で協力することに合意し、スイスへ銀行口座開設のために前夫が国外旅行をした書類やスイス銀行の取引証拠書類を提出した。
また前夫とは一九八三年から一九九八年まで結婚生活を送り、前夫が一九九六年末、大量の札束を机の引き出しやタンスに保管し、モトボーイに頼んで法定代理人のもとへ運んだのを目撃したと証言した。
前夫と元監督官のゴンサウベスと同妻アンドレアはスイスのデスカント銀行に送金の受領確認をした一九九七年、欧州旅行をしたという。同行したアンドレアは英語が流暢なため銀行取引の通訳を務めたと後日、シュラスコのときに話したとされる。同製薬会社は、現金三百万ドルの引き渡しを否定した。