植木茂彬氏は鉱山動力大臣に就任した一九七四年に勲一等瑞宝章、七六年に勲一等旭日章を受章している。もちろんコロニアでは彼一人だ。授章式で出会った現役大臣に「あなたは外国人でよかった。日本人なら大臣でも勲一等はもらえない」と耳打ちされたそう。
ちなみにブラジルの勲一等受章者は多く、駐日全権大使や大臣など、日本に繋がりのある政治家や高級官僚のかなりが受章している。つまり植木氏はブラジル人有力者として受章したが、たまたま日系人だった訳だ。
日本人には厳しいが、外国人には甘いという制度の隙間に日系政治家の勲一等叙勲がある。さて、次は具志堅ルイス長官あたりだろうか。 (深)
03/04/17