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文協=新理事会が記者会見=各副会長の担当を決定

4月18日(金)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)の理事会は十七日午後二時半から、文協ビル会議室で記者会見を開いた。  理事会メンバーは十四日午後七時から、大原評議員長と渡部和夫改革委員長と共に初会合を開いている。
 上原会長は「第一回目の会合は顔見せの状態で、具体的なものはまだ何も決定していない」としながらも「各副会長の担当する分野は決定した」と報告した。これは改革準備委員会の最終報告書の「改革のための指針」に述べられているもの。
 公的機関及び官憲との連絡担当に決まった吉岡黎明第一副会長は、国外就労者情報援護センター(CIATE)の評議員の経験からも、「日本に滞在するデカセギ労働者の社会保険問題や子弟の教育の問題をカバーしていく機関を文協内に作るべき」との考えを明らかにした。
 和田第二副会長は日本文化の保存と普及を担当することに決定した。
 日系諸団体との連絡を担当する松尾治第三副会長は、「地理的な問題から全団体を一つの組織にまとめるのは現実的に難しい」とした上で、「多くの人々の意見なども聞きながら、時間をかけて地方文協などとの連携を模索していく」と話した。
 管理及び財政担当の伝田英二第四副会長は「三十七年間銀行に勤務していた経験を生かして、精一杯、財務管理にあたっていく」とその意気込みを話した。
 樋口トモコ第五副会長は文協会員との連絡を担当し、「会員拡充のために広報活動も行っていく」と述べた。
 上原会長は新しい文協の方向性や理念として「日系人に誇りを持たせるような活動を行なう文協にしていくべき」と前置きし「時間をかけてチームワークで取り組んでいく問題」と何度も強調した。他団体や高等審議会、改革委員会などの協力の重要性も再確認した。
 若年層を呼び寄せる活動としては、すでに上原会長自身がABEJICAや日系研究者協会、文協青年部などとの会合を行っていることも報告した。
 日本移民百周年記念祭や日伯学園構想などについては「日本移民百周年記念祭実行委員会が行っていくもの」個人的見解を示した。
 会見には上原幸啓会長以下、和田忠義第二副会長を除く四人の副会長、大原毅評議員会会長、渡部和夫改革委員会委員長が出席した。