4月24日(木)
【アゴーラ紙二十二日、ジアーリオ・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ市北部カーザ・ヴェルデ区で十九日、住宅六軒が崩落する事故が発生し、うち四軒は全壊した。サンパウロ州水道局(Sabesp)の水道管が破裂し、地盤が緩んだのが家屋崩落の原因。ほか二十一軒は崩落の危険から立入禁止となっている。
二十一軒のうち八軒は土砂崩れの被害を受け、家屋の一部が破壊された。水道局によると、百三人が避難しているという。住民が十八日から十九日にかけて、家の壁にひびが入ったのに気がつき、市民防衛局が早く手を打ったため、犠牲者は出なかった。
住民たちは、十四日から続く断水で水道局に幾度も苦情を出したと話している。また、「六カ月前からアスファルトの間から水がわいて出るのに気が付いていた」と証言する住民もおり、かなり前から水道管に異常があったとみられる。
水道局はこの事故の責任を全面的に負い、崩落した家屋の修復工事を行う。また避難中の住民たちを一時的に、ほかの家を借りて住まわせる予定。
二十一日夜には、同市南部ジャバクアーラ区でも水漏れ騒ぎがあり、地区役所は十六家屋を閉鎖した。ムソル街四三番の住民が、水道局の水道管に不法に配水管をつなげたのが水漏れの原因とされている。同宅の隣りの家三軒にひびが入り、崩落の危険にさらされている。