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華やか、まるで別世界=金龍会、7年ぶり名取披露

4月24日(木)

 三月二十二日午後二時から文協貴賓室で、日本舞踊花柳金龍会(花柳金龍会主)の名取襲名披露が、舞踊関係者など二百名が集まり盛大に開催された。
 今回、新たに名取を襲名したのは花柳龍富美(はなやぎ・りゅうふみ=本名・佐藤みやこさん)と花柳龍智(はなやぎ・りゅうとも=本名・藁谷美代さん)の二人。金龍会にとって七年ぶりの新名取誕生で、これで十六人の名取が揃った。
 名取襲名披露は、はじめに免状式が行われ、花柳寿輔・花柳流宗家家元三世からの免状が花柳金龍師匠から読み上げられ、新たに認められた龍富美、龍智名取に手渡された。続いて盃事となり、最初に金龍師匠と子弟の盃をくみ、兄弟の盃を先輩名取と固めの盃を酌み交わした。
 ここで新名取の誕生を祝して金龍師匠が「老松」を舞い、新名取の龍富美が「薫る寿」、龍智が「蓬莱」を披露、さらに先輩名取の龍伯と龍千多が二人の前途を祝して門出の舞踊を踊り、華やかな日本舞踊絵巻の世界が繰り広げられた。
 そして乾杯となり音頭を和井援協会長がとって参会者と乾杯し、新たな名取誕生を賑やかに祝った。
 金龍師匠は「名取を襲名することは目的ではなく、あくまで第一歩。これからも一層精進してもらいたい」と語っていた。