4月25日(金)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ二十日】還暦を越えた人たちが、生きがいについて語る。人間関係を大事に育てることこそ人生だと教える。健康、老化問題とはできるだけ若いうちに取り組むべき。健康な体で生まれてきても、ストレス、喫煙、暴飲暴食、引きこもりによって、せっかくの人生を失うことになりかねない。各界の人生の達人が生き生きと人生論を展開する。
女優のニセッテ・ブルーノさん(七〇)は、人生で一番大事なことは自己中心的な考え方を改めることと確信している。「ほかの人が喜ぶことは、自分にとっても楽しいことだと気が付くことが大切」とアドバイスする。
歌手で作曲家のマルチーニョ・ダ・ヴィーラさん(六五)は、「あなた自身のためだけでなく、多くの人々のために日常的なものをつくること」と、生き生きとした人生を送っている。
エッセイストのローゼ・マリーエ・ムラーロさんは、欲しいものは何でも手に入るアジアの百万長者の話を引用し、「人生で価値のあることはただ一つ。魅力ある人と出会うこと」。
画家のイスラエル・ペドローザさんは、したいことをする。「わたしの経験では一日に十時間から十二時間仕事をすると、大きな充足感が訪れる。好きな人、わたしに喜びを与えてくれる人と過ごすのは、人生最高のぜいたく」。
作曲家のジョルジ・マウトネルさん(六二)は、「わたしたちは考えていることを実現する。その経験はすべて価値がある。いい思い出はわたしの救いだ。わたしの芸術、人生、音楽はブラジルを愛する激しい思いであふれている」と人生を賛美する。
パンタナル詩人のマヌエル・デ・バーロさんは、「希望と計画以外に生きがいはない。次の本を出版することが生きがい」と話す。