4月25日(金)
【ヴェージャ誌】「初めての車は防弾ガラス付き」―。ブラジルの中上流階層の若者たちの多くが、防弾ガラス付きの車を運転するようになった。
防弾ガラス付き車両は一九九五年、全国で三百八十八台しか販売されなかった。そのほとんどが多国籍企業の上級管理職に使われていた。九八年、売上台数は二千台に伸び、うち六五%は一般市民が購入したものだった。
そして二〇〇二年―。防弾ガラス付き車両の所有者の二〇%は、十八歳から二十五歳までの若者という統計が発表された。若者の割合がこれほど増えたのは初めて。同層の親たちは、日々悪化するブラジルの治安を懸念し、子供たちの身の安全を考えて防弾ガラスを車につけている。
両親の防弾ガラス付き車両の後部に座っていた子供たちが、現在自分専用の同種の車両を運転している。学生のパウロ・ロカテーリさん(二一)は、子供のころから防弾ガラス付き車両に乗っている。防弾ガラスに命を救われたこともある。「昔と違って、防弾ガラスは今では必需品になっている」。