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法相 預金登録制を示唆=資金洗浄への対抗策

4月30日(水)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙二十五日】バストス法相は二十四日、上院本会議で連邦政府が国内預金者登録制度の創設を検討していると発表した。同制度はブラジルで開いたすべての預金口座をリストアップし、マネーロンダリングと組織犯罪への主要な対抗策となりうる。
 同大臣は今日政府のいかなる機関も資金移動の管理を行っていないことに言及し、資金洗浄容疑者の口座を捜査終了まで一時凍結することを擁護した。現在ブラジルでは口座凍結に、預金者に対する銀行の守秘義務を解除する必要があり、それには九十日から百二十日かかる。
 同制度は金融活動管理審議会(Coaf)の管轄下に置かれる予定。政府は連邦警察、検察庁を中心とする資金洗浄捜査班を結成中で、また同大臣はナーヴェス最高裁長官に資金洗浄事件を専門に裁くチームをつくることを提案した。