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東西南北

4月30日(水)

 二十八日、サンパウロ市西部の家屋で火災が発生、女性教師(五二)の死体が発見された。火の気が上がって直後、同家から出てきた女を道路警備員が捕まえ警察署へ連行した。女は二週間前にクビにされた家政婦で、最後の給料を受け取り行った。女は教師が殴りかかったとし、「正当防衛で首を締めた」と供述。その後、教師の遺体に火をつけたという。女は腕に残ったアザを見せて、教師の暴行を証明しようとしたが、警察側は女が自分でつくったものではないかと疑っている。
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 大サンパウロ市圏モジ・ダス・クルーゼス市で二十六日、運転を誤った乗用車が遊園地に突っ込み、子供を含む二十七人がひかれて負傷した。現場にいた人々は運転手(二四)に暴行を加え、乗用車に火をつけた。運転手は入院中。
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 十四歳の少年が二十八日朝、十七歳の少年を二月十九日に射殺した容疑でサンパウロ市北部サンタナ地区の警察に逮捕された。殺害動機は被害者が同少年の貸したサッカー大会のトロフィー三つを返さなかったため。また、同少年は八カ月前に学校をやめたことを父親に叱責され、母親が容疑者を連れて父親と別れることをもくろんで、父親の財布に五グラムのコカインを隠し入れていた。麻薬密売人と関係を持つ同少年は母親が昼食を五レアルで工面する一方、三十レアルを財布に持っていた。
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 サンパウロ市東部のバス二路線で、バスの乗客が運転手に道を教えることに―。四月五日にサンパウロ市役所が不適格としたバス会社から移ってきた新米運転手は道だけでなく、エアコンの使い方も知らなかった。乗客が窓を開けるので運転手はエアコンがついていると注意したが、エアコンは暖房になっていた。