4月30日(水)
[既報関連]初の「メロン祭り」開催を五月十日(土)に予定しているサンパウロ州ジャカレイ市にあるコチア農業学校で、日本産新品種のネットメロン「ロックスター」が順調に生育しており、熟す直前となっている。
新たにペルーからの研修生が加わり、南米七カ国(アルゼンチン、チリ、パラグァイ、ウルグァイ、コロンビア、ペルー、ブラジル)の農業後継者たちが、精魂込めて栽培しているのが特徴だ。
栽培本数は千五百本で、メロンは一本一個育てのため、最大数は千五百個となる。栽培の指導をしている佐々木エジガルドさん(二世、ブラジル農友会会長)は「その約半数が五月一日に収穫できますので、五月十一日(日)の「母の日」が食べごろ最良日となりますよ」と話している。後の約半数が、メロン祭り当日の五月十日に収穫最適日を迎える。
「メロン祭り」は、オイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)とコチア農業教育技術振興財団(池田之彦代表理事)が共催し、ブラジル農協婦人部連合会・ジャカレイ支部(池田敬子会長)が協賛するという。
会場では「ロックスター」の他に、研修の成果として学校で生産されている野菜、食用ガエル、エスカルゴ、チーズ、ヨーグルト、自然にやさしい石鹸、および、農協婦人部会員の手づくりによる野菜、調味料、竹炭細工、果物、手芸品、観用植物などが展示即売される。
アルゼンチンなど近隣諸国からの入場希望もオイスカ・ブラジル総局に届いている。大豆などの農産物生産で躍進を続けているパラグァイのイグアスー農協(井上幸雄組合長・本紙三月二十二日既報)は、婦人部と青年部の代表派遣を決定した。コチア農業学校の視察だけでなく、ブラジル農協婦人部との交流を希望しているという。
「入場料は無料です。南米諸国からの研修生たちとの交流もできますので、家族揃って、また友人を誘って、気軽にお出かけください」と鈴川行治教頭は呼びかけている。