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初の黒人最高裁判事誕生=人種偏見への対抗策

5月3日(土)

 【フォーリャ紙二日】ブラジル史上初、かつ象徴的意味合いを帯びた決断をルーラ大統領が下す―。フォーリャ紙は、定年退職に伴って新たに指名を受ける最高裁判事三人のうちの一人に黒人を指名することを大統領が既に決断したという情報をつかんだ。
 指名されるのは、ジョアキン・ベネジット・バルボーザ・ゴーメス・リオ州連邦検事(四八)。大統領が補佐官にした話によると、同検事の選択は政府が人種偏見に対して、真摯に対抗策を打ち出すことを示唆する。同検事は十五人の黒人行政官の中から選ばれ、高い能力を有すると評価されている。
 同検事はミナス州パラカトゥ市出身。ブラジリア大学卒業後、パリ第二大学で博士号(行政法)を取得。上院書記、イタマラチ書記官、連邦データ処理サービス公社司法局長、保健省司法相談役を経て、八四年ブラジリア連邦検察庁に入庁し、以後現職。