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神戸のイペーに二度目の花

5月3日(土)

 【東京支社】ブラジル国花イペーが、ブラジル移民の故郷「神戸」にみごとに咲いた。
 このイペーの苗木は、二〇〇一年に、リオデジャネイロの日系協会から姉妹都市神戸に贈られたものである。同市では、神戸の気候・風土にうまくあい根付くか心配しながら大事に育てた。
 昨年初め、神戸でも育つ、と自信をえて、ブラジル移民に縁の深い旧神戸移住センターと石川達三の小説「蒼氓」にでてくる駅「JR元町駅」(小説では三ノ宮駅)前に各三本を移植した。
 旧移住センターは、歴史的な記念すべき建物として、ブラジルの日系団体から保存の要望が出されており、神戸市と(財)日伯協会を中心に民間団体「海外日系人会館設立準備委員会(平田幸廣会長)は、有意義な活用しようと「神戸移住資料室」開設。また日系人子弟の母国語教室や国際交流の拠点としても利用。さらに芸術家集団の活動の場ともなっている。
 昨年初頭、旧移住センターに移植したイッペーは昨春少し花をつけた。今年数十輪の花が見事に咲いた。来春は元町駅前の三本もきっと黄色花を開いてくれるだろうと関係者は大きな期待を寄せている。