5月6日(火)
【既報関連】サンベルナルド・ド・カンポ市で昨年七月、日系コマチ・ジャクソン・ワタルさん(当時二十五歳)が誘拐され、翌八月に同市ビリングス湖に死体となって浮かんでいるところを発見された事件で同市警は二日、コマチさん殺害の容疑で新たに二人のブラジル人男性を逮捕した。
犯行に加わったとされる未成年者三人を含むほか六人は昨年中にすでに逮捕され現在収監中で、事件は発生から十カ月を経て、決着をみたことになる。
四日付アゴーラ紙によると、今回逮捕されたのはシネージオ・ジョゼ・ダ・シウヴァとノルベルト・ノゲイラの両容疑者。二人は昨年八月に逮捕されているアフォンソ・ソウザ容疑者によって誘拐を持ちかけられたと証言している。ソウザ容疑者はコマチさんが拘束されていた隠れ家の持ち主だった。
当時コマチさんの家族は身代金として十万レアルを犯人グループに渡したが、ソウザ容疑者はコマチさんに顔がばれてしまったことを危惧し、犯行に及んだという。殺害前にはコマチさんの指を切り、被害者の家族の元へ送っていた。
シネージオ容疑者はサンパウロ州グアルジャー市のファヴェーラの母親宅にいるところを、匿名通報を受けた警察によって逮捕された。
一方、ノルベルト容疑者はバイーア州イタペチニンガ(サルヴァドール市から五百五十キロ)で同地の警察に自首。数日前には、エヴァンジェリカ教会の牧師に罪を告白していたという。