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失業対策しない重役=底突くまで求職活動せず

5月7日(水)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙四月二十七日】企業の重役は、自らの失業対策をほとんど講じていないことが明らかになった。多くは失業したあと失業保険で過ごし、保険が底を突いて初めて求職活動に入る。新しい先端技術を身に付けていないため就職は空きがあれば飛びつき、薄給に甘んぜざるをえない。
 就職相談会社Cathoの調査では、ブラジルの労働市場は年々厳しくなっている。能力のある女性、若者が重役職を狙って就職戦線に参入してくるからだ。
 多くの重役は職を失ってもあせることはない。平均一年分の失業保険で過ごし、無気力に陥ることはない。一月の調査では、八四・四%が失業しても不幸ではないと答えている。失業者のうち二・八%だけが失望し不幸だと訴えている。