年金存続 改革が不可欠=限界にきた制度=歴代政権の怠慢を非難=無責任政治に終止符
5月8日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】ルーラ大統領は六日、「年金改革は年金制度が、廃止になるか継続されるかの問題であって、多数派や少数派という数字上の問題ではない」と警告した。この警告はセルジッペ州アラカジュ市で開催された主要都市市長会議の席上で語られたもの。さらに年金制度継続のために魔法の処方箋などあり得ないし、このように深刻な事態に至る前に解決しておくべき問題であったと、大統領は熱弁をふるって歴代の政権を非難した。
大統領は連邦令の改革が、労働者の年金継続のために不可欠であるとした。今改革を行わないなら五、六年後、国も州、市も年金を支払う資金がなくなり年金制度の廃止に追い込まれると深刻な事態を警告した。
「年金改革は国民の明日の生活や息子らの時代を考慮して、当然打つべき措置だ」と述べ、大借金を残して五代目ごろまで借金の返済に苦労させるような無責任な政治を行う時代は終わったと、大統領は告げた。
現政権は、いかなる議論も嘲笑も罵倒も恐れないと宣言、全ての国民に自由な意見を述べる機会を与えるとした。魔法の処方箋があるというなら、議論を中止して政府は直ちに支援すると声明した。
国家の改革は大統領や州知事、市長個人の発案ではなく、国民全員の責任において行われるべきもの。責任転嫁は許されないと、大統領は国民の自覚を求めた。市は州に、州は連邦政府に、政府は国際通貨基金(IMF)に、IMFは無能な政権当事者にと、責任をたらい回しにする時代は終焉したと大統領は宣言した。
ブラジルは直面する問題について責任を転化する習慣を止めて、解決法を探索するほうが近道だという。大統領は国民各位にもっと自信を持つように勧め、偉大なブラジルの未来を信じて欲しいと訴えた。
大統領は、昼食会に臨みアラカジュ市名物のカジューの天ぷらが出たが遠慮した。大統領就任以来太り、体重が九十キロになった。デダ市長は直ちに、大統領の大好物カニの天ぷらに取り替えた。また禁煙実施中であったが、食後に一服した。
アウヴェス・セルジッペ州知事は唯一人、税制改革はサンパウロ州など富裕州を利して東北伯をそでにする不公平な改革であると批判した。大統領は、東北伯にもサンパウロ州やミナス州同様の資産家はおり、お金を儲ける人は税制に関係なく儲けるから、税制が東北伯を貧しくしたという論理は当たらないと反論した。
大統領は、次のような処世訓を紹介した。どん底にあって誰も助けてくれず全てを失い天を仰ぐしかなくとも、第一は翌日には苦汁の朝を迎えない。第二は周囲に否定主義を撒き散らさない。第三に神は悲観主義者に手を差し伸べないことを心得るべきだ。