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宝くじで資金洗浄?=短期に幾度も当たる=家族で大金〝稼ぐ〟ケースも

5月8日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日、ジアーリオ・デ・サンパウロ紙六日】財務省付属金融活動管理審議会(Coaf)はこのほど、一九九八年から二〇〇二年の間に宝くじ賞金総額千三百八十九万レアルを受けた三十人が、資金洗浄をしていた可能性があると告発した。検察庁が現在捜査している。
 三十人のうち、二十九人がサンパウロ州民で、一人はミナス州出身者。検事らはうち一人の捜査を連邦警察本部に依頼している。
 汚職などで得た金で宝くじを購入して当たり、資金洗浄をする〃宝くじ資金洗浄〃方法は一九九三年、全国に知られるようになった。当時ジョアン・アウヴェス元下院議員がこの方法を使って資産を増やしたと疑われた。同氏は高額の資産を短期間で得た説明として「運が良かった」と一言。この事件でアウヴェス氏は、国家予算を横領したと疑われ、議員権をはく奪された。
 今回は、家族の名前が当選チャンピオン上位三十位までに表れている。
 ゴウヴェイア家のアマウリーさん、アジウソンさん、アレッシオさんの三兄弟は、九八年から九九年の間に二十五種類の宝くじで総額三百七十六万六千レアルを獲得。ジアーリオ紙によれば、それぞれ百八十九回、百五十七回、百七十九回も当たったという。
 スルジャン・トロッフォ家のマルコスさんは、メガ・セーナと連邦宝くじなど三種類の宝くじで総額二十六万四千四百七十レアルを獲得した。金額も大それたものではないので初心者のツキに見えるが、マルコスさんの息子、マルコ・アントニオさんは、〇〇年四月から〇一年十月の間に三百二十七回も当せん、総額百五十八万レアルを得た。宝くじを購入した総日数は四十八日間で、一日に平均六・八一回も当たっていたことになる。
 夫婦で企業の共同経営者でもあるアリエル・レニャーロ歯科医(六二)とネイデ・P・プラーザさん(五二)も捜査されている。ネイデさんは九九年七月から〇一年十二月までに六十二万三千六百八十レアルを獲得。アリエルさんは九九年一月から八月までに三十五万三千三百二十レアル得た。
 個人では、サンパウロ州のジョゼ・E・シウヴァさんが九八年十二月から〇〇年七月の間に二百十一回も当てており、賞金総額は百九十一万レアルに及ぶ。