5月8日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】上院本会議で六日、議会の名誉を毀損したとされるアントニオ・カルロス・マガリャンエス(ACM)上院議員の議員権はく奪審議の開始を求める上訴が賛成四十九、反対二十五で否決された。
投票はPFL(自由前線党)の要請で無記名となった。PFLは同議員の電話盗聴疑惑の捜査を妨げるために議会工作を強力に進め、サルネイ上院議長や上院での有力政党、PMDB(ブラジル民主運動党)とPSDB(ブラジル民主社会党)の議員三十一人の支持を取り付けた。
否決により、同上議は議員資格を失う危機を逃れた。倫理評議会で承認された議員権はく奪審議は事実上お蔵入りしたことになる。
上院におけるPT(労働者党)のリーダー、ヴィアーナ上議は同日、倫理評議会の決定が尊重されないなら評議会は機能しないとして、倫理評議会の廃止を求めることを表明した。