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コロニア最古の運動会=イタペセリカ賑わう

5月8日(木)

 イタペセリカ・ダ・セーラ文協(田中九十九会長)は、去る四月二十七日、第六十八回会員家族慰安運動会を開催した。コロニア最古といわれる運動会の一つだ。午前九時半、入場式。日伯両国国歌斉唱に合わせて両国国旗掲揚。田中会長のあいさつ、市長代理の祝辞に続いて、来賓代表として津高次夫長崎県人会会長が祝辞。式後、日語校生徒による体操、児童の五十メートル競走で競技が始まった。
 今回は、青年父兄のノコギリ競走、青年男女の仲良し買い物競走、子供たちの花植え競走などユニークな種目がみられた。遠方からの参加者が多く、二十八ものプログラムを、出場人数が多いため、百三十回にわたって行った。
 この日、雲一つない無風状態、日中は三十度を超えるきびしい暑さであったが、楽しんで競技に熱中する老若男女には問題でなかった。グラウンドいっぱいに響き渡る旧日本軍歌の勇壮なメロディは、場内の雰囲気を盛り上げた。毎年のことながら、市当局は、救急車を用意、警官を治安に当たらせ、協力を惜しまなかった。
 流れるように、競技の準備、采配を行う若い家長たち、青年男女の責任ある行動は、実に頼もしいものがあった。文協の将来の運営に明るさを感じた。
 谷川清徳氏と八奈美さん、ベテラン同士の気の合った司会、進行が催しをスムースに終わらせた。そして、婦人部の心づくしのアルモッソにみんなが感謝したことは特筆すべきだろう。(摺木康男さん通信)