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中島でGO!=文協新事務局長が決定

5月8日(木)

 「いやー、肩の荷が下りましたよ」
 安立仙一文協事務局長は満面の笑顔を見せた。五年後に移民百周年祭を控えた今、重要とされる事務局長の役割を担う人材が見つかったからだ。
 来月からブラジル日本文化協会の事務局長に就任するのは中島エドアルド剛(ごう・二世)さん、四十三歳。
 父親が毎日持ってくるという二紙の邦字新聞には毎日、目を通し「最近の文協の動きには注目してました」というほど、コロニアの状況にも明るい。
 六日に行われた小論文による筆記試験で与えられたテーマ「将来の文協について」の中で書いたのは「これからの文協の発展には日系、非日系を問わず、日本文化に興味を持った人を呼ぶ込むべき」というもの。
 日本語能力試験一級の資格を持っており、七日に行われた記者会見では、自身が通訳を行うほどだ。
 中島さんはモジ・ダス・クルーゼス生まれ。三歳からはイタケーラで育ち、日本語も地元の日本人会で学んでいる。
 サンパウロ大学建築・都市計画部を卒業した翌年、広島大学大学院で工学研究科環境工学を専攻し、修士課程を終了している。  その際に「文協や県人会などのお世話になり、今後の日系社会の歩みについては常に興味があった」と話す。帰国後、七カ月ほど商工会議所に勤務した経験もある。  
 職歴としては、YKKブラジル社、豊田通商ブラジルを経て、昨年十二月に閉鎖されたあさひ銀行サンパウロ駐在員事務所の次席を務めている。
 陸上では全伯陸上競技大会に出場するほどの本格派。読書、カラオケと趣味も多彩。妻と六歳の長男がいる。