5月9日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】サンパウロ州イトゥー市とチエテー市を結ぶ国道三〇〇号線と一二七号線にまたがる区域の道路工事で石器時代の矢じりや石刀、バンデイランテス時代の瀬戸物などが発見された。
考古学者のパウロ・ザネッチ氏は、サンパウロ州内では最も古い三千年以上前のものと鑑定した。発掘調査は、工事現場からサトウキビ畑の中にも広がり、終了まで七カ月かかる予定だ。イトゥー郡内のユーカリ林の中で、十七世紀ころの煉瓦焼きの釜戸も発見された。
出土品の中には、バンデイランテスの指導で作ったと見られる陶器を先住民の技術で焼き上げた無傷の作品まで発見された。バンデイランテスによってイトゥー市が、踏査された一七〇二年ころの作品らしい。
チエテー川のほとりにはバンデイランテスの活動の跡が、三カ所で発見されたが、一九二〇年ころに行われた道路工事で多数の遺跡が破壊されたと同考古学者はいっている。