5月10日(土)
[バウルー]バウルー文協による二〇〇三年会員家族慰安運動会が、去る四月二十七日、秋空の下、同会カンポで行われた。テーマは今年は「世界平和を謳う」。
シリア、レバノン、アラブなどの民族の子孫が数多く政界や商業界で活躍する当地では、日系に偏らず他民族も運動会に参加する。市長はじめ州議員も来場、世界平和を目指すこの催しに賞賛の言葉を述べていた。
競技・競走は、三十四ものプログラム、午前九時から午後五時まで無事にこなした。
「ウンドーカイ・ド・ニッポ」は、バウルーの年中行事になった。月初めに文化祭があって、文協の担当者はてんやわんや。年々増える非日系人の参加。青少年のマラソン競走では特に顕著だった。参加無制限では秩序が保たれないので、出場希望者から少額を徴収、バッジをつけて競技に参加してもらった。
日系参加者の場合、幼少年と婦人たちが多く、青年層が少ないのはいつものこと。会場の準備や整理、競技の進行にあたる人たちは寸時も休む暇がなく、苦労する。こうした陰になって働く人たちを忘れることはできない。毎年、会社、銀行が寄付をしてくれる賞品も盛りだくさんで、参加者たちは大喜びだった。(坂井威夫通信員)