5月13日(火)
【フォーリャ紙十一日】健康基金(Funasa)にリストアップされた、重症急性呼吸器症候群(SARS)に対応する病院が入院定員超過や設備不備といった公衆衛生体制の問題に直面している。
国内では各州の保健局が指定した三十三の病院がSARS患者の受け入れ態勢を整えていると同基金は発表した。これらの病院はサイト(www.funasa.gov.br/epi/sars/hospitais_sars.htm)で確認できる。
受け入れ態勢が最も整っていないのは、ヴィットリア市にあるエスピリト・サント州立大学病院。同病院は特別な対策を何ら取っていない上、定員超過や設備不備の問題を抱える。セルジッペ州アラカジュ市の州立病院も同様の問題に加え、医師の不足に悩まされている。サンタ・カーザ・デ・カンポ・グランデ病院(マトグロッソ・ド・スル州)、熱帯医学センター病院(ロライマ州ポルト・ヴェーリョ市)もSARS患者の入院態勢が整っていない。
サンパウロ市のサンパウロ病院はSARS患者に対応ができる。SARS治療の教育が医師に対して行われ、ウイルスが部屋の外に出ないよう、気圧調整装置を備えた隔離病室を八室設け、非常事態には病室をさらに増やすことが可能となっている。フォス・ド・イグアス市にあるコスタ・カヴァウカンチ大臣病院は、同市に多くの中国系移民が住んでいることから、四月初め以降、特別病棟を設けている
気圧調整を備えた病室を設置する計画は四十万レアルの予算がつけられ、連邦政府や州政府で審議されているが、まだ実施は確定していない。