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汚職審理の迅速化を=大統領 司法当局を批判

5月14日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十三日】ルーラ大統領は十二日、公金を不正使用した公務員らの審理を迅速化するよう司法当局に求めた。また、汚職を働いた政治家が任期終了後にしか裁かれないようなことが起きないよう、法律の改正を検討することを求めた。
 「司法当局が審理を遅らせないよう、引き出しにしまわないよう望む。国民は盗まれ続けてはいけないからだ」。ルーラ大統領は連邦カイシャ・エコノミカの講堂で実施された宝くじ抽選会で述べた。
 大統領が司法当局に批判を表明したのは二度目。四月二十二日にはヴィットリア市で第三機関が司法当局をチェックし、同局の「ブラックボックス」を開けることを容認した。当時、即興でなされた発言に対して司法現場から抗議が起こり、法務省内に特別局を設置することを含めた司法改革の議論を政府は早めることとなった。
 抽選会の出口で司法当局を再び攻撃したことを問われたが、大統領はノーコメントと答えただけだった。
 汚職政治家らが社会に与える損害について、大統領はファヴェーラに住む「強盗団」を引き合いに出した。「ニュースがファヴェーラの強盗団を捜し求めるだけでなく、強盗団に見えないが、飢えた子どものために使うべき税金を盗むという極悪非道の『強盗団』を明らかに示す日は遠くないのだ」。