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東西南北

5月14日(水)

 サンパウロ市ゴミ税の二回目の支払い期限が五月七日で満期となった。ゴミ税は全額が小額だが、支払期限が遅れるとブラジル銀行へ行って長蛇の列に入らねばならない。長時間にわたり滞納すると、市は取り立てのために司法処理を行い、最悪の場合、不動産を競売に付す可能性があることが市条例に明記されている。金額は僅かでも注意すること。また、街灯税も同じ条例内容になると予想される。
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 バス労組幹部疑惑事件で、労組汚職を告発した元労組理事のマルコス・A・C・シウヴァ氏は二〇〇一年に、「パウロ・C・バルボーザ理事が自分を殺すよう命令した」と告発した本人。同年七月、シウヴァ氏と友人は帰宅時にゴル車の二人組に襲われた。しゃがんで危機を免れたシウヴァ氏は、二人組を見てパウロ氏の知人であることに気付き、同氏を告発した。パウロ氏は昨年十一月に仮釈放され、労組幹部として活躍中。未だに判決は出ていない。
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 昨年五月にインターネットで知り合った米国人少女(一三)を扼殺したブラジル人のサウル・レイス・JR被告(二五)がこのほど、米国の裁判所で懲役三十年を言い渡された。同被告が「少女と関係中に誤って殺した」と自白したことで、刑は三十年に止まったが、裁判所側は「被害者の救助を行わず、遺体を放置したことは重罪」とみなした。同被告は心から悔やんでいるという。
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 行方不明になっていた赤ん坊を必死に探していた両親が十七年ぶりに再会を果たし、感動物語として全国の関心を集めた「ペドリーニョ少年事件」。実は育ての母親が誘拐犯で、実子として育てていたことが判明。その後、娘のロベルタさんも、実はA・フェルナンダさんだったことがDNA検査で発覚した。それでも子供たちにとっては大事な母親。逮捕時に高血圧で倒れた母を心配し、病院にかけつけたという。