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東西南北

5月15日(木)

 サンパウロ州市警が誘拐事件で逮捕された事件(本紙二面)があったが、リオ市でも似た事件が。南部の貧民街に住むバイク運転手(二三)が七日、五百レアルを持った男性を北部の貧民街へ連れて行った。運転手は同日午後、「目的地付近の軍警の検問所で停車中」と電話で母親に伝えたが、途中で切れた。二度目の電話は軍警の脅迫電話だった。以来二人の消息は途絶えた。同州では最近、この種の事件が多発しており、逮捕される警官も少なくない。軍警は取り調べを受けている。
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 六十二歳と四十四歳の元夫妻が十三日午後四時四十五分、サンパウロ市南部イタイン・ビビー区のマンションの十六階から転落して死亡した。二人は五年前に離婚し、同居していた同マンションを売った。残していた荷物を箱詰めし、洋服ダンスを解体し、カーテンをはずしに来ていたが、はずす時に元夫がバランスをくずした。元妻は手をさしのべたが二人とも転落した。元夫の友人によると、離婚後も二人はとても仲が良かったという。
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 固定電話の料金が六月に値上げされる予定。政府は総合物価指数(IGP-DI)を反映して、値上げ幅を三二%とする方向で検討に入り、電話会社と交渉を進めている。
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 サンパウロ市パウリスタ通り歩道の敷石が一新される。三十年前に同歩道をデザインしたローザ・クリアスさんが六日、サンパウロ市と契約した。総工費一千万レアル。来年の市制四百五十年完成を目指す。ところが赤・灰色・白の敷石採用が、昨年六月の市民投票で決定していた。マルタ市長の専横な振る舞いに非難が集中している。
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 リオ国立図書館で十三日、推理小説家のルーベン・フォンセッカ氏(七八)が、ポ語使用国のノーベル文学賞とも言えるカモンエス賞を受賞。ブラジル人の受賞は三年ぶり。ちなみに同氏を推薦したのはポルトガル人の審査員だったとか。代表作品は「オ・コブラドール」。