5月16日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十五日】フォーリャ紙の調査によると、政府はクロドアルド・フゲニー・フィーリョ貿易・経済・統合局長官(六〇)を更迭し、アルバロ・アレンカール大使(六六)を同ポストに任命することを決めた。貿易・経済・統合局長官はイタマラチ宮の貿易交渉担当チームを直接統括するのに加え、米州自由貿易圏(FTAA)をめぐる交渉の責任を負う。
アレンカール大使はカルドーゾ政権時代にキューバ大使と労働省補佐官を務めたが、サルネイ政権の財務省国際局長官として知名度が高い。
イタマラチ宮は新長官就任がいつになるか発表しなかった。今回の決定はFTAAをめぐる米国との交渉に政府がより厳しく当たることを示唆する。米国はFTAA加盟予定三十四カ国との同時交渉は不利だとして各国間交渉を促進しようとしている。一方、ブラジルはFTAA交渉の「分断」に待ったをかけることを狙っている。今週、セルソ・アモリン外相はFTAAの在り方に不満の意を表明した。同相はメルコスル(南米共同市場)加盟諸国が一丸となって米国と交渉するべきと提案する。
五月末に米国のゼーリック通商代表が訪伯する時に政府がFTAA形成に向けた計画案を発表すると予想されている。