5月16日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】不健康な遊興にふけって幼稚な自尊心を満たすためのめり込んだり、収入アップのためにホスト(接客業)が服用したりでヴァイアグラ依存症が増加している。ホストは書き入れ時にはヴァイアグラの助けを借り、月収で三千レアルを得ていると告白する。このような若者は、パウリスタ通りかいわいに多い。
ホストらは数人の顧客にサービスするため薬品の助けを借り、知らない間に依存症になる。パトリックさん(二一)は、ポルト・アレグレ市で十四歳のときにこの道に入った。
友人から昨年九月、P2と仲間の間で呼んでいる薬品の存在を知った。その日は気分がすぐれず、その気になれなかった。客はパトリックさんを薬局へ連れて行き、P2を飲ませた。突然満身に勇気がみなぎったことを、今も鮮明に覚えている。
試飲したところ五〇mgが適量だったが、一〇〇mgは、心臓が強打して苦しかったという。ヴァイアグラの値段は密輸品は安いが、薬局価格は五十レアルからある。ほかにエクスタシー三十五レアルもあり、ヴァイアグラより評判がよい。
一回の料金はP2のフルコースで四十レアル、ヴァイアグラを使ったら百五十レアル。ヴァイアグラを使わないと、いくら若くても一晩一回が限度。ヴァイアグラを使えば、一晩三、四回は可能という。
ゲイ・クラブでは、特にヴァイアグラがおなじみだ。ゲイのたまりは、トリアノン広場周辺のバー。客には勇壮な姿を誇示しなければならないので、アナル・セックスにヴァイアグラが大活躍している。
一方中流階級の若者らが常軌を逸した遊興から、ヴァイアグラ依存症にのめり込んだケースも多いとされる。友人間で語る数回の連続セックスなどの手柄話から、幼稚なプライドや虚栄心が動機で手を染めている。
泌尿器学会のヴロクラスキー会長は、少年時代に適切な性教育を施すことを怠ったツケだという。サッカーでは自分が劣っていても気にしないのに、セックスが劣ると心配するらしい。いくら血気盛んな青年でも不安、心配、急いでいるときは、勃起しない。セックスは神聖なものであるということを忘れたとき、若者を狂わせると述べた。