5月16日(金)
イタペセリカ・ダ・セーラ市在住の田畑稔氏(七一)が、同市の名誉市民証を受証した。授証式は、去る五月九日午後八時から、市立ベルチオール・デ・ポンテル小学校で行われた。
地元の日系人はもとより、非日系人市民、市長以下十七人の市会議員全員と国会議員、州議員ら六百人にのぼる参列者が集まり、拍手喝采の中、市会議長から名誉市民証を受け取った。
田畑さんの長年にわたる市および地域社会に対する大きな貢献が認められた結果である。翌日の地元紙は、トップ記事で、同氏の快挙を報じ、いっそう日系人の信頼度を高めた。
田畑さんは、鹿児島県肝付郡吾平町出身、一九三四年二歳で渡伯、家族がカンポリンポに入植後、三八年、イタペセリカに移って現在に至っている。ピラスヌンガ農学校を卒業し、以後農業一筋、青年会のリーダーとして長年活動し、日本人会長は二期にわたる。現在の役職は、コペルコチア農業教育技術振興財団理事長、サンパウロ市近郊単協理事長、鹿児島県人会会長、ブラジル日本都道府県人会連合会副会長、聖西芸能連合会会長。一九八八年、日本政府から外務大臣表彰を受けている。