ブラジルで皆既月食

5月17日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】十五日深夜から十六日未明にかけて、ブラジル全土のほとんどで皆既月食が見られた。
 天文学的には、月食が始まったのは十五日午後十時五分で、この時から月は地球の薄い影(半影)に入り始めた。この時点では、肉眼で月食を確かめることはできない。
 十五日午後十一時三分から、肉眼で見える月食が始まった。月が地球の完全な影(本影)の中に入っていき、影に覆われた部分は赤みを帯びる。肉眼で見える月食は十六日午前二時十七分まで続いた。
 サンパウロ州ブロッタス市の宇宙研究センター(CEU)には、約二百人の学生や観光客が月食を見に訪れた。「月食が起こる前には、美しい満月が見られた」と、エスタード紙は付け加えている。