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PTさらに連立模索=PSDB、PFLも懐柔へ

5月20日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】PMDB、PPと連立することでで合意したPTは十七日、役職の割り当てで会合を持った。定年退職者からの負担金徴収を盛り込んだ年金改革案の可決にかけるPTは、議会工作を周到にするため、さらにPFLとPSDBにも懐柔作戦を取り始めた。
 「カルドーゾ前大統領は理想的な政治改革を手掛けたが、残念ながらPTはよく理解しなかった」として、PSDBに近づこうとしている。PFLは、金利引き下げを年金改革との交換条件に考えているようだ。
PFLの調査ではルーラ人気は九月までであり、年金改革をそれまでに片付ける考えだ。十月からPFLを最大野党として売り込むために、マルタサンパウロ市長のスキャンダルを探す。十月がPTの運命の岐路と、PFLはみている。
 PSDBのビルジリオ上議は、PTには大統領と官房長官の二つの顔があるとして安易な合意を警告した。前連立与党からPMDBとPPを引き裂いて党を撹乱したのは、ジルセウ官房長官とにらんでいる。
 一方PT内には、三人の過激派除名に反対する反主流派がおり、抗議運動を始めた。党執行部、特にジルセウ官房長官とジェノイノ党首に対する個人的な不満が募っている。
 ルーラ大統領は抗議集会の中に、クライル下議とトリンダーデ下議の姿を見て驚いた。穏健で理性派であったクライル下議をトリンダーデ下議が、過激派へ引っ張り込み党内の亀裂を大きくしているからだ。