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MSTが農場放火=2000人が暴れ回る PB州

5月21日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】山刀やかまで武装したいまつを持った不法占拠運動(MST)のメンバー二千人は十九日未明、レシフェ市から六十五キロ地点にあるペルナンブーコ州トラクニャエン郡のプラド農場を占拠、母屋や納屋四戸、トラクター十二台と農具多数に放火した。損害額は、百万レアルとされている。
 グループはMSTのほかに、農業労働者連盟(FETAPE)と土地司牧委員会(CPT)などの混成部隊。同グループの動きを軍警十四人は二カ月にわたり監視していたが、農場へ侵入したときは鎮圧のしようがなかったという。
 同州に散在するジョアン・サントス一族所有のプラド農場は、闘争が繰り返された長い歴史がある。前政権時代に八百ヘクタールが農地解放の指定地となり三百人が一九九七年、同農場内に入り込みキャンプ生活をしていた。しかし、農場主は最高裁へ持ち込み農地解放指定を無効にした。