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天井知らずの税金=問われるルーラ政権の手腕

5月21日(水)

 【エポカ紙二五七号】一九四七年に一三・八%、七〇年に二六%、九〇年に二八・八%、〇二年に三六・一%―。税金の国内総生産に占める割合は過去五十六年間、とどまるところを知らずに上昇し続けた。国民一人当たりの平均税額は九三年に七〇〇レアルだったのが、〇二年には二千七百二十三レアルに達した。
 ブラジル人は世界でも指折りの高額税を負担する。見返りは皆さんがご存知の公衆サービス。おまけに高額の税金を払える、また払うべき人の多くはライオン(国税庁)から逃げることができ、貧乏人はスーパーで金持ちと同じ税金を払わねばならない。
 こうした不公平な税制は数十年にわたって企業家、政治家、エコノミストに議論され、改善が必要という点で意見は一致する。ルーラ大統領は税制改革に取り組むという貴重な一歩を踏み出せた。カルドーゾ政権では持ち上げた改革の旗に一人の大臣も集まらなかったのだ。