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ブラジルに〃帯〃旋風=ヴェージャ誌が付け方紹介

5月21日(水)

 この冬、ブラジルで日本の着物や帯がファッション旋風を巻きおこしていると、七日付ヴェージャ誌が見開き二ページで報じた。
 なかでも、最も注目されているのが、日本伝統の〃OBI〃(帯)だ。帯は着物を付ける時に欠かせないもの。幅三十五センチで長さは一・五メートル、絹製で染色や刺しゅうがほどこされている。ほかにもサテンや木綿、革製の帯まである。
 多様化した帯は、ブラウスや袖の大きい着物風のシャツの上から留めるか、直線的なスカートやくるぶしが隠れる長さの絹のパンツによく似合う。足元には、刺しゅうや布張りのサンダル。ただし、すべてをアジア調にすると、歌舞伎役者になる危険性があるので要注意だ。
 海賊版の帯は、一つがだいたい百五十から四百レアル。おしりや胸が大きい女性にとって、帯を上手に着こなすのはちょっと難しい。日本では、年齢や社会性によって帯の結び方が変わるが、流行は、背中で帯を交差させて、前でちょうちょう結びをするスタイルだ。
 日系芸術家の故間部学さんの孫娘でスタイリストの間部ダニエリさん(二四)は、立襟の着物風ブラウスを作る際、鋲とひょう柄の布地を使った。「過激な芸者みたいになったわ」。かつてのオリエンタリズムほどの厳格さはなく、いまの傾向は、陽気で色さまざまで民衆的だ。
 ルイ・ヴィトンは日本人芸術家、村上隆氏を招へいし、漫画や日本画にヒントを得たモチーフをデザインさせた。新作バッグの三十三色のモチーフと村上氏によって刻まれたロゴマークは初の試み。バッグの価格は三千六百から九千六百レアルだが、すでに数か月先まで、予約でいっぱいだ。