5月23日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】セアラー州キシェラモビン市で、数百頭ものロバが生き埋めにされていると、ブラジル弁護士会(OAB)同州本部環境委員会が告発している。バイクや自転車に替えられて飼い主に捨てられたロバが、自動車道で交通事故の原因となっていることが虐殺の理由とされている。
OABは、高速道路などを管理する同州建造物・道路・交通局(Dert)の職員らが犯人だと指摘し、同州検察局に告発する意向でいる。同OABは、国際動物保護連合(Uipa)と提携している。
二週間ほど前、付近の住民による告発で、事態が明らかになった。Uipaによると、Dertの職員たちは道路にいるロバを集めて一週間エサも与えず放置する。その後、弱ったロバの頭を殴り、あらかじめ掘ってあったトラックが入るほどの大穴の中に投げ入れ、素早く土をかぶせて生き埋めにしている。その数は週に約百五十頭に及び、実際にUipaの職員がその様子を目撃している。「ロバたちは重なり合うように穴の中に放り込まれていた」と声を落とした。