5月24日(土)
モジ・ダス・クルーゼス市の阿部順二市長が二年連続で、零細企業支援サービス(SEBRAE)によるマリオ・コーヴァス賞の『企業家市長』に選ばれ、二十三日、同市テアトロ・ヴァスケースで表彰が行われた。
安部氏は市長就任以来、零細企業振興に務めてきた。例えば、市主導で零細企業の交流プログラムを遂行し、パダリア、ピザ屋、建築資材店、ミニ・メルカードなどの経営者を育成してきた。
産業雇用統計(Caged)によればモジ市は二月、求人数千九百八十六人に対して、失業数は千四百十七人で、差し引き五百六十九人分の求人超過状態にある。これはより人口の多いサンベルナルド・ド・カンポ市の四百九十八人、サンジョゼ・ドス・カンポス市の四百九十二人、サントアンドレ市の二百十六人、サントス市の百三十九人を凌ぐもの。
SEBRAEのエメルソン・モラエス理事は「零細企業振興に関して、阿部市長は明確な政策を持っている。ブラジル市町村多しといえども、我々がこれほど共同で企業振興プログラムを実施してる自治体は見当たらない」とジアリオ・デ・モジ紙二十三日付で賞賛している。
池崎が工場設置を発表
この決定に花を添えるように二十二日、化粧品卸売り最大手の池崎グループ(池崎博文会長)のダイハツ社(商標名はTaiff)は、製造工場をモジ市内のタボン工業団地に移転することを発表した。
初期雇用は百五十人で、モジ在住者を優先し、一年後には三百人の直接雇用を目標としている。初年度売上目標は七千万レアルで、二年目から一億二千万レアルを目指してる。
同日の会見で池崎会長は「モジを選んだ理由のまず第一は、海岸部やグアルーリョス国際空港に近く、輸出企業にとって地の利が抜群なこと。第二は市の産業政策が優れていること」と語り、将来的に各地に散らばるグループ企業八社をここへ集める可能性を示唆した。