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東西南北

5月27日(火)

 サンパウロ市には四百五十のヘリポートがあり、この数はニューヨーク、東京に次いで世界で三番目に多い。金曜夜は企業の重役らが郊外の別荘に向かうため、ヘリコプターの離着陸がラッシュアワーを迎える。騒音は条例の定めた規制値を二倍近く超え、飛行機の飛行コースも妨害されている。民間航空局に登録された百五十六のヘリポートのうち、二十六しか市の許可を得ていない。
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 家庭用プロパンガス(ボチジョン)の価格が上がって庶民は苦しんでいる。昨年十月には約二十三レアルだったが、最近は三十レアルか、それ以上の値段だという。政府が補助金を打ち切り、価格調整への介入もやめたのが高騰の主因。フォルノの使用を控え、昼食と夕食を一緒に作り、かまどを使って人々は対抗している。
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 リオの名門校アンドリュース学院の生徒三十二人を乗せたバスが二十五日夜、リオの山脈で転倒し子供二十五人、運転手、引率者がけがをした。うち生徒三人と運転手は重体。ペトロポリスにピクニックに行った帰りの事故。バスはウニカ・バス会社のもので、パンクが原因とみられる。雨は降っておらず、視界もよかったという。
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 二十四日付の本コラムで、二十三日の強風を伴う大雨について掲載したが、サンパウロ市東部では、強風で倒れた塀に当たった男性が死亡した。西部では、新聞売り場が風に飛ばされる事故も発生。最高風速は九十三キロ。計二十八本の樹木が倒された。強風はサンパウロ市だけでなく、サンパウロ州サントス地方、カンピーナス市、リメイラ市などでも被害を出した。