ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | オスカールが引退=五輪バスケットに5回出場

オスカールが引退=五輪バスケットに5回出場

5月28日(水)

 【各伯字紙スポーツ面二十七日】リオのフラメンゴ・クラブに所属するバスケットボール選手のオスカール・シュミット(四五)が二十六日、引退を宣言した。「きょうから、自分のことを元バスケットボール選手と呼んでいいです」とシンプルな話し方のオスカールだったが、目には涙を浮かべていた。
 世界的に実力が認められた数少ないブラジル人選手の一人。三十年にわたるバスケット人生で、夢の五万点はかなわなかったものの、四万九千七百四十三点を記録し、得点王を取っている。だが公式だと認められているのは四万九千七百四十三点のみで、現在残りの点数の公式化を図っている。
 唯一、オリンピックに五回も参加した選手でもあるオスカールは、国内でバスケットの天才とうたわれた。NBAチームから入団の誘いがあった時も、「プロになったらブラジル代表として参加できなくなる」との理由で断った。オスカールは、「一生バスケットを続けたいが、それは不可能なこと。悲しいけれど、これからは家族を大切にして、多くの子供たちにバスケットを教えたい」と感涙にむせんだ。