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PSDB再編へ=次期大統領選にらむ

5月28日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十五日】カルドーゾ前大統領は次期大統領選に照準を合わせ十四日、タッソ・ジェレサッチ上議とセーラ元上議の二派に分裂しているPSDBの再編に取り組むと発表した。
 前大統領はジェレサッチ上議を十二月から党首に据え、セーラ元上議を党評議委員会の会長に据え、党の骨組みづくりに当たらせる考えだ。 
 前大統領の構想は、バンデイランテス宮で行われた党幹部会議で固まったもの。党幹部会議に先立ち、前大統領は訪米中のセーラ元上議に電話で、党活動に関する打ち合わせを六月から始めることを連絡した。
 次期大統領選に向けて、PSDBからネーヴェス知事とアウキミン知事が意欲を燃やしている。党内が二派に分裂しないために、前大統領の求心力が必要となっている。PSDBの分裂は前回の大統領選でジェレサッチ上議がゴーメス候補を支持表明したことで、PSDBの分裂が露見した。
PT政権はPSDBの改革原案を丸写しにし、前政権ができなかった改革をPTが実現するかのような言い方をしている。PTを元の左翼政党へ押し戻す戦略が、幹部会議で話し合われた。
 PSDBは、PTのように野党と与党を立場で使い分け、独自の政治理念を持たない不節操な政党ではなく、筋の通った誇りある理念を次期選挙でも主張する。特に社会インフラ整備では、PTとの違いを明確にすることを前大統領は強調した。