5月28日(水)
メイレーレス中銀総裁はアレンカール副大統領の中銀非難に応えて「向こう二年の間にインフレを完全に掌握して、中銀の実力を見せる」と豪語した。金利と為替だけで、庶民の台所を直撃する食糧政策抜きのインフレ抑制は疑問。ブラジルの政治家には小農保護の考えがないので、小石のない城壁作りにはもろさがあるといわれる。
◎
ジョゼ・F・リシェスキーさん一家は、環境庁と天然資源保護省(IBAMA)の許可を得て、サンタ・カタリーナ州でちょうの飼育をしている。ちょうは〇・二レアルから二レアルで販売され、妻と子供二人で月間千レアルから四千レアルの収入を得ている。ちょうはジョインビーレ市のアルテバル商工で半貴石をちりばめた額縁に加工している。
◎
財務省国際局のカヌート長官はゼーリック米通商代表の来伯に先立ち、ブラジルには国内市場という切り札があると強調した。米州自由貿易地域(FTAA)構想の米案、補助金制度に触れず農産物を含めた市場開放要求に対し、アモリン外相が伯案、メルコスルに米国を加えた4プラス1を提案した。ブラジルを他の途上国並みに扱わせないための布石とみられる。
◎
民間の年金プランが第一・四半期に昨年同期比で七四・六%激増したと民間年金協会(ANAPP)が発表。年金上限の設定で、年金補足分を民間企業や銀行の年金プランに積み立てする人が急増したという。年金改革は最初基本給を保証するが、その後何回も改革は行われるらしい。年金希望者はプランを誤解している人もいるので、よく説明を受けるようにと同協会は忠告している。