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冬告げるカンポス=明けがたは氷点下に=沖縄桜、1ヵ月早い開花=狂い咲きのあじさい

5月30日(金)

 高原の街、カンポス・ド・ジョルドン市は寒さが増し、明け方に氷点下まで冷え込むこともある。同市の保養センター、桜ホーム(岸眞司郎ホーム長)で、「沖縄桜」が八分咲きとなっている。開花は例年に比べて、一カ月ほど早いという。が、一方で初夏の花、アジサイがまだまだ新芽を出し、狂い咲きの状態になっている。
 カンポスは二十七、二八日と連日、最低気温がマイナス二度まで下がり、霜も降りた。
 十日ほど前に、施設の裏庭に植えてある「沖縄桜」が咲いた。
 開花時期は六月中旬から下旬にかけて。「花が咲いたら、冬が到来する」(岸ホーム長)。それが、今年は五月の中旬で、一足早く冬を告げた。
 サンパウロ市内の沖縄桜は、葉が黄色になっているか、落葉した段階。開花は例年通りとみられている。
 アジサイは十二月から三月にかけての雨期が盛りだ。今年は、時期が過ぎても、新芽が生まれ、花がついた。
 葉は既に落ち、花だけ咲いているので、岸ホーム長は、「そんなに美しくはない」と、違和感を覚えている。
 専門家によると、時期遅れで発芽した新芽は、日本では日の光が弱くて、育たないが、ブラジルでは日の光が強いので成長する。新芽がまとまって、咲くのは珍しい。