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南米開発青年隊=記念植樹の手入れ旅行=グアタパラ移住地を訪問

5月30日(金)

 南米開発青年隊(峰村康会長)は五月二十四、二十五の両日、縁の深いグアタパラ移住地に行き、昨年の同移住地入植四十年祭に植樹したモンブカ公園のイペーを手入れした。参加したのは八人で、サンパウロ市から三時間半かけて、午後一時に到着した。
 一行はまず「拓魂の碑」を参拝。同碑は第一回笠戸丸以来の四百柱の無縁仏がファゼンダ・グアタパラに埋葬・放置されていたものを掘り起こし、七七年に慰霊し埋葬し直したもの。その後、公園に向かった。
 「わずか十カ月余りで平均一メートルになって、あちこちに蕾をつけ、中にはもう咲いてるのもありました」と菊地章さんは報告する。通常は、同移住地に現地入植した同青年隊の小島忠雄さんが専任担当者として管理を行っており、その成果だと一同感心することしきり。
 移住初期に農場研修した時以来の農作業だという参加者もおり、コチア農学校から同移住地に実習に来ているパラグアイの研修生や、北東伯出身者らと共に、二十本ほどの補植を和気あいあいと行った。
 六一年に始まった同移住地造成には、青年隊が技術者助手などとして約六十人参加しており、〃組織的〃に移住者自身が移住地造成に参加したごく稀な例となった。その時以来の深いゆかりがある。
 夕食時には、同農事文化体育協会の川上淳会長ら役員と懇談。婦人部の心のこもったヤキソバや手料理に舌鼓を打った。中・高校生が笛・太鼓の妙技を披露し、演芸会さながらの歓迎会となった。
 翌二十五日は、かつて青年隊が工事に参加した堤防を一巡し、思い出話に花を咲かせ、再会を誓いながらサンパウロ市への帰路についた。