5月30日(金)
サンパウロ新聞の前編集長、中曽根武彦氏(七〇、群馬県出身)が二十八日午前九時十五分頃、入院先のサンタクルース病院で気管支肺炎のために死去した。
中曽根氏はサンパウロ新聞に三十五年余り在職し、記者、社会部デスク、編集長として、幅広い情報提供に尽力した。特に聖美会関係者ら文化人との交友が豊かで、日本との文化交流に力を注いでいた。途中、日伯毎日新聞やパラナ新聞でも働いた経歴もあった。
四年ほど前から、肝硬変などで体調を崩して療養しており、昨年暮れに退職した。風邪をこじらせ、一週間ほど前に同病院に入院していた。
告別式は二十九日午前十一時からビラ・アルピーナ火葬・葬儀場で行われた。喪主は妻ノリコさん。子どもは四人だった。