5月31日(土)
二十九日、大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポ市で演説したルーラ大統領は、記念品として「ジョアン・フェラドール(鉄工)」の木像をプレゼントされた。漫画家ラエルテが一九八〇年代、ABC地帯金属工労組のマスコットとして描いたキャラクターで、スローガンは「きょうは機嫌が悪い」。だが木像には「きょうは調子がいいぞ」と、明るい言葉が添えられていた。記念品は、大統領が金属工場「ヴィラーレス」で働いていたころの仲間から贈られた。
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大統領はその後、ジアデーマ市の金属工生産組合(Uniforja)のイベントにも出席。同組合は、一九九九年に倒産した同企業を従業員が協同組合として購入したことを祝っていた。大統領は、同席にいたブラジル社会民主党(PSDB)のアウキミンサンパウロ州知事に対し、「(同党)カルドーゾ政権が良かったら、わたしは当選しなかったよ」と一言。続いて従業員らに、「会社がつぶれなかったら、諸君は協同組合をつくらなかったはず。政府も同じ。井戸の底までつき落とした後、『平民さんよ、修理頼むよ』と言っているようなもの。それなら我々の手でこの国を〃修理〃しようではないか」と呼びかけた。
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昨年八月に液体アルコールの商品化が禁止となってから、半年間で平均六五%もアルコールによるやけど事故が減少した。年間約四万五千人の子どもがアルコールでやけどをしている。液体のかわりに火力が低く、警告ラベルと悪臭をつけたジェル状アルコールが商品化された。アルコールのやけど事故はシュラスコの最中に多い。