突然、見知らぬ人材派遣会社から電話がかかる。「あなたにぴったりの仕事がある。面接に来て欲しい」。
面接に行ってみた。なんでも、ヘッドハンターが彼の履歴書を見つけ出したらしい。専門職で月給四千八百レアル。紹介する会社に就職したら、四ヵ月間、給料の一割を派遣会社に払うだけでいい。「この仕事は今日が締め切り。いますぐ、三百八十八レアルを払って契約してくれたら、紹介できる」。
話がうますぎないか。信じてもいいだろうか。
彼はずいぶん迷ったが、結局、契約しなかった。この派遣会社が善なのか悪なのかわからない。ただ、就職難を苦にする人びとを標的にした詐欺が横行していることは事実だ。
(門)
03/05/31