6月3日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六月二日】パラナ州クリチーバ市のジョッキー・クラブで開催された平和合同集会のロック・ショーが三十一日、混乱のため死者三人と負傷者二十六人を出す惨事となった。チャリー・ブラウンのショー主催者アタイデ・デ・オリベイラ容疑者は、業務過失致死で逮捕された。
同市市警の話では、定員オーバーが原因と見ている。死亡したのはラリッサ・C・セレッチさん(一五)、マリア・A・ソウザさん(一四)、ヨナタン・R・サントス君(一五)で踏みつけられて死亡したもの。その他多数が病院に入院、集中治療室(UTI)で手当を受けている。
ジョッキー・クラブは収容能力が三千人のところ、入場券を三万枚発売した。
証人の発言では事件当時、現場には二万人がひしめいていたという。ショーは午後九時から始まった。入場券を取得して入場できない観衆が、扉を破り場内へなだれ込んだとされる。
呼び出しを受けた軍警がパトカー三十五台で駆けつけたが、人数不足で沈静できなかった。騒動は会場全体に及び、観衆のほとんどがアルコールで陶酔状態にあり、軍警の活動の妨げとなった。会場入口でアルコール飲料を販売したことで、ジョッキー側にも責任が問われている。
チャリー・ブラウンのショーは一九九七年十一月にも、サントス市で超満員と安全対策不足のため六人の死者を出す事故が起きている。